新しいお札に対して、ネット上で不評が!
ダサい!デカすぎる!品位がない!などの不評が出ています。何故でしょうか?
その理由の一つとしてユニバーサルデザインが挙げられています。
ユニバーサルデザインは誰でも利用しやすいようにできているデザインのはずです。何故不評の理由にされているのでしょうか?
不評が出るほど新しいお札のデザインはよくないのでしょうか?
その理由を書いていきます。
ぜひ、最後まで読んでください。
新しいお札がダサい理由①フォントの大きさ
「数字のフォント」にはゴシック体が使われ、数字は以前よりも大きく書かれています。
お札の大きさから見ても、数字の大きさが目立ちます。パッと見ただけで金額がわかる大きさです。
このフォントをゴシック体にしたことと数字の大きさについて、政府は「ユニバーサルデザイン」として誰でも利用しやすいデザインを採用したことを発表しています。
公表された新しいお札の「数字のフォント」がXで話題になっています。
上記のようなフォントに対する不評の意見が多数出ています。
しかし、下記のように理解を示すような意見も。
新しいお札の数字のフォントについて話題になるということは、フォントについて何かしらの違和感を感じている人が多ということなのでしょう。
しかし、不評が多いからと言って理解を示す人が少ないということはないと思います。
実は、毎回新しいお札が出るたびに不評が出てきます。
新しいお札は外国の人や高齢者が使いやすいようにと考えているのに、
不評が出ているのね。なぜかしら?
今までのお札との違いが不評となることもあるのかもしれないね
新しいお札がダサい理由②デザイン
お札のデザインとして表面は数字のフォントや大きさで不評の意見が多いのですが、裏面に描かれている絵については好評のようです。
日本人は、お札の緻密さや美しさに拘りがあるのでしょうね。
お札それぞれに違いがあります。
一万円札
表面には、渋沢栄一の肖像画。
裏面には「赤レンガ駅舎」(歴史的建造物であり重要文化財)が描かれています。
すき入れの部分は、円形で中央にあります。
識別マークは表面の左右中央についています。
数字のフォントはゴシック体ですが、10000の「1」の部分には髭のある「1」が使われています。
すき入れバーパターンとして、透かして見ると3本の縦棒が見えます。
五千円
表面には、女子高等教育に力を尽くした津田梅子の肖像画。
裏面には、昔から親しまれている「藤」が描かれています。
すき入れの部分は、丸みのある五角形で左端にあります。
識別マークは表面の上下中央についています。
すき入れバーパターンとして、透かして見ると2本の縦棒が見えます。
千円
表面には、「日本の細菌学の父」と呼ばれている北里柴三郎の肖像画。
裏面には、葛飾北斎の「富嶽三十六景」が描かれています。
すき入れの部分は、縦長の楕円が中央にあります。
識別マークは表面の右上と左下についています。
すき入れバーパターンとして、透かして見ると1本の縦棒が見えます。
数字のフォントはゴシック体ですが1000の「1」の部分には髭のない「1」が使われています。
偽造防止技術
新しく取り入れられた偽装防止技術として、高精細すき入れ・3Dホログラムがあります。
継続して使われている偽造防止技術もあります。
新しいお札のためにたくさんの技術が使われているのね。
色々と調べると勉強になるよ。
新しいお札がダサい理由③安っぽい
数字のフォントがゴシック体になったことで安っぽく感じている人もいるようです。
数字のフォントがゴシック体になり、サイズも大きくなっています。このことが今までのお札と比べて安っぽく感じてしまう原因となっているのではないでしょうか。
数字のフォントを見て、外国のお金のようだと感じている人もいるようです。
ゴシック体は凹凸が少なく、見た感じの印象としては平坦な感じがします。
数字についての不評が目立つ反面、裏面にある絵は好評
新しいお札の裏面の絵は日本らしい絵になっています。
一万円札には、親しまれていた「赤レンガ駅舎」。重要文化財の東京駅が描かれています。
五千円札には、古事記や万葉集にも登場していて昔から親しまれている「藤」の花が描かれています。
千円札には、江戸時代の浮世絵師である葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」が描かれています。
新しいお札の表面と裏面との差にも何かしらの違和感を感じてしまう人もいるのではないかと思います。
裏面の数字には色がついています。このことも安っぽいと感じてしまう一因となっているようにも感じられます。
以前のお札と比べていろいろな意見が出ていますね。
前までのお札からはお金の重みが感じられていたが、
今度のお札からは重みが感じられない。
お札が変わるたびにイメージが変わってきていますね。
裏面の絵は綺麗で、いい雰囲気ですね。
新しいお札がダサい理由④数字のフォントが軽い
数字のフォントが軽く感じるのは、ゴシック体になったから。
前のお札の数字は明朝体に近いものでしたが、新しいお札はゴシック体になっています。
このゴシック体が軽く感じている原因ではないかと思います。
明朝体に慣れているところにゴシック体が来たため軽く感じたり、違和感を感じたりしているのでしょう。
その上、日本人に馴染みのある漢数字と洋数字が入れ替わり、洋数字が大きくなったこともこういう意見が出る原因になっているのではないでしょうか。
この漢数字と洋数字の大きさの交代は、外国の人が使いやすくするためユニバーサルデザインを考えた結果なのでしょう。
誰にでも使いやすいユニバーサルデザイン。
この誰にでも使いやすいの中に多くの人が入るために、こういうデザインになるのでしょう。
新しいお札の数字はおもちゃの銀行のお札に見えるわ。
数字は読みやすいけど、どうしてこの数字にしたのかな?
この数字のフォントはユニバーサルデザインにしたからです。
誰でも使いやすいようにと考えたようですね。
新しいお札がダサい理由⑤おもちゃに見える
「おもちゃに見える」という意見は前回のお札が変わる時にも言われていました。
その時にも、今使っているお札の方がいいという意見も多くありました。しかし、使っているうちに慣れてくるのか何も言われなくなりました。
今回の新しいお札も使っていくうちに慣れていき、不評もだんだんとなくなっていくのではないでしょうか。
昔のお札に比べると今のお札はおもちゃのように見えたりもします。
お札は、時代によって変わってくるものなのかもしれません。
今回の新しいお札は今まで漢数字だった場所に数字が入り、大きくなったことがよりおもちゃのように見えるのではないかと思います。
特に、新しいお札の裏面の数字は大きく、色もついているのでボードゲームのお札を想像してしまうのではないでしょうか。
使いやすくデザインされていますが、そのデザインと識別性(区別すること)を追求しすぎたのではないでしょうか。
ボードゲームで使われているおもちゃのお金に
似ている気がするよ。
おもちゃのお札は数字が大きいからそう感じるのかな?
数字のフォントと大きさにも関係があるようですね。
新しいお札がダサい理由⑥統一性がない!
ネット上では、肖像画や背景、数字のフォント、裏の絵について統一感がないという意見が出ています。
日本のお札は外国のお札に比べて紙質が良いといわれています。
そのよすぎる紙質のせいでデザインがダサく感じてしまうとの意見のあるようです。
新しいお札の違い
10,000円札の1には髭があり、1,000円札の数字の1には髭がありません。
パッと見て髭のあるなしで10,000円と1,000円がわかりやすいと思います。
しかし、数字の色が違うので髭のあるなしを見なくてもいいのではとも思いました。
円形、丸みのある5角形、楕円形などの形とその場所に違いがあります。
それぞれのお札によって違う所があるために統一感がないように見えるのではないでしょうか。
新しいお札の表面での肖像画、背景の絵に対して数字のフォントが平坦に見えるため統一感が取れていないように感じているのではないでしょうか。
だから、統一感がないという意見が出ているのではと思います。
新しいお札の裏面の絵は、絵自体が今までよりも大きく、配色もグラデーションが入って華やかです。
裏面の絵は好評のようです。
日本らしい絵ですね。華やかで落ち着きがあって素敵だと思います。
新しいお札の裏面の絵はとても素敵。
裏面の絵は好評ですね。
新しいお札がダサい理由⑦ユニバーサルデザインとは?
新しいお札にはユニバーサルデザインが使われています。
ユニバーサルデザインは誰にでも使いやすいデザインのことを言います。
誰にでも使いやすいということは、外国の人や高齢者、視覚・色覚に障がいがある方にも使いやすいということです。
日本は少子高齢者社会と言われています。
今の高齢者の数は全体の約4分の1となり、視覚障がい者や色覚障がい者の人数も入れると、もっと多くなります。
特に高齢になってくると白内障になる人が多く、白内障になると色の差がはっきりしていないと読むことが難しく感じます。
例えば、色の差(コントラスト)がはっきりわからない暗い色同士や似たような色同士になると見にくくなります。
文字の色が薄い色になると見えにくくなってきているよ。
はっきりした色だと読みやすいね。
そしてもう1つ、文字同士が詰まっていると見にくく感じたりもします。
そのため新しいお札は数字が大きくわかりやすいようになっています。
この漢数字と洋数字の大きさの逆転は、外国の人が分かりやすいようにとユニバーサルデザインを使っているようです。
しかし、漢字に慣れた日本人にとってはどうなのでしょうか?
私の意見だけど、大きくするなら数字じゃなくて
漢数字の方が嬉しかったわ。
外国の人にも使いやすいようにと漢数字とゴシック体の数字が交代されていますが、漢字になれた日本人には漢数字の方が馴染みがありますよね。
ユニバーサルデザインを考えたのは?
建築家のロナルド・メイスです。
ロナルド・メイスはユニバーサルデザインという言葉の父と言われています。
ロナルド・メイス自身が身体に障がいを抱えたときに周りからの同情的な視線に違和感を感じたそうです。
その時、「最初からみんなが使いやすいものを作ればいい」と考え、ユニバーサルデザインを研究し周りへ認知を広げていきました。
周りからの違和感を感じ取り、それをいい方向へと向けることができる人は少ないと思います。
ユニバーサルデザインを考えた人のことや、
その考えがどう広がっていったかを調べてもいいと思うよ。
自分が経験したことから、色々な考えが広がっていくこともあるんだね。
高齢者にも配慮してくれているのは嬉しいわね。
新しいお札をダサい理由⑧新紙幣をデザインしたのは誰?
国立印刷局で働いている工芸官です。
しかし、新しいお札のデザインをしている専門の担当者はいません。専門の職員がそれぞれの技術を使って作っています。
国家公務員の専門職員が最新のコンピューターシステムを使って描き、その様式やデザインは最終決定者の財務大臣が決めます。
この国家公務員の専門職員は工芸官と呼ばれています。
この4つの担当はそれぞれ高い技術力が求められています。
お札の印刷をする印刷所には、約30人程の工芸官がいるようですが、専門性の高さから、募集人数も少ないそうです。
工芸官はその技術力のために顔も名前も秘密にされています。これは、犯罪に巻き込まれないために秘匿されているとのことです。
すごく細い線ということしかわかりません。
どうすればその細さの線が描けるのでしょうか?
そのような細い線を描いていくのは物凄い集中力が必要なのでしょうね。想像すらできません。
工芸官は専門的な技術が必要です。
いろいろな観点から新しいお札を作っています。
どんな人が工芸官になれるんだろう?
興味があるなぁ。
興味が出た時に調べると、たくさんのことを知ることができるよ。
後にしようと思うと忘れてしまうよ。
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